エリア:神奈川県川崎市
物件種別:戸建
家族構成:ご夫婦
1.新型コロナの流行で事業資金が必要に!
田中さんは自営業を営んでいましたが、新型コロナの影響で、一時的に事業資金が必要となりました。インターネットで調べる中で、自宅をリースバックするという方法が便利だと思い、名前を聞いたことがあった1社に相談をしてみることにしました。
すぐにお金が必要だった田中さんは、提示された条件が魅力的に見え、契約をすることにしました。
家賃が少し高い気がしましたが、担当者から言われた言葉を信用してしまいました。
「リースバックで家賃が高くなるのは仕方ないことです。」
少しの疑念が湧きましたが、そのまま契約することにしました。
2.家賃が高すぎることに気付いた!
すぐに事業資金を手に入れた田中さんはほっと一息つくことができました。
落ち着いた頃、将来的に引越す可能性も考え、周辺の賃貸物件も調べてみることにしました。
すると、違和感を覚えました。
自宅の家賃が異常に高いことに気がついたのです。
これはおかしいと思い、買い手(貸主)に問い合わせをしました。
しかし、その条件で契約しているので変更することはできない、と言われてしまい、自分の考えが甘かったことに気づきました。
納得できない田中さんは引越しをすることに決めました。
結果的に自宅にそのまま住むためにリースバックを選んだのにも関わらず、引越しをせざるを得なくなってしまったのです。
3.複数社を比較することが大切!
家賃を高くする思惑は2つ考えられます。
①早く退去してもらうことで、早く再販売をしたい
→早く売却をして利益を出したいという考えです
②利回りを上げたい
→買取金額を早く回収したいという考えです
1社だけの相談では、賃料が高いのか安いのか分かりづらいところがあります。
複数社に相談することで、買取金額と賃料のバランスが分かるようになります。
例えば、同じ普通借で、
①買取額1,200万円/賃料8万円
②買取額1,100万円/賃料6.5万円
この2つの条件を比べたとき、より長く住むことを考えた場合は②を選んだほうが良いのです。
①は利回り8%、②は利回り約7%
①は売却したお金で12年半住むことができ、②は約14年住むことができます。
特に普通借の場合は、自分がどのくらい住むつもりなのかを踏まえて、複数社の条件を比較することが大切と言えます。
この記事を読んでいただいたあなたには、買取金額だけでなく、賃料とのバランスにも目を向けていただければ幸いです。