普通借のメリットは、ずっと住み続けられることです。今回の例では、ローンの残債もなく、生活資金やリフォーム資金を確保するために利用することができました。
エリア:神奈川県横浜市
物件種別:戸建
家族構成:80代女性
1.夫が遺してくれた家に住み続けたい
F様は数年前にご主人を亡くされて以来、ひとりで戸建に住んでいます。
こだわって建てたご主人との思い出の家です。
できれば、自分が死ぬまでずっとこの家に住んでいたいと考えています。
しかし、F様1人では年金の額も少なく、生活の余裕はありません。
おまけに家の老朽化もあり、住み続けるとなるとリフォームも必要な状況です。
住み続けたい気持ちはやまやまですが、今後の生活を考えると、家を売却してマンションにでも引越す必要があるのではないかと悩んでいました。
2.家を売却しないと生活が苦しい
売却のことについて息子に相談したところ、リースバックを知り、この方法であれば住み続けることができるのではないかと思いました。
しかし、毎月賃料が発生するということは、月々の負担は増え、最終的に払えなくなってしまうのではないかという不安もありました。
息子から直接買取をしているところに相談するより、まず話を聞いてくれるようなところの方が良いと助言をもらったため、当社にお問い合わせいただきました。
ご主人との思い出の家に住み続けたい、リフォームや生活資金を考えると将来賃料を払えなくなることが怖い、この2点が主なご相談内容でした。
3.リースバックで生活資金を確保して住み続けられる!
戸建で普通借を取り扱っている業者は、定借やマンションと比べるとあまり多くありません。
その中で横浜市に強い業者をピックアップして、5社に相談を行いました。
横浜市は土地の高低差がある場所が多く、傾斜地に家がある場合は査定が安くなってしまう場合があるので注意が必要です。
査定の結果が出揃い、高く買い取ってくれる業者もありましたが、賃料が高すぎたため、そこには決めませんでした。
F様の場合、賃料をずっと払い続けられるか、という点で悩んでいました。
そのため、少し買取額が安くても、その分賃料が安い方が良いのです。
リースバックや投資物件の場合、「利回り」という指標が大切になります。
リースバックで売却するのであれば、売却額の何%を毎年賃料として払うか、という部分になります。
例えば、利回り8%であれば売却額で12.5年住むことができます。
利回り10%であれば10年です。
F様は自分はあと10年は生きるだろうと考えているようでした。
最終的に利回り7%の賃料まで抑えることができ、生活資金としては約14年分になります。
さらに、リフォーム資金として残す分を考えても10年以上暮らせる条件での売却となりました。
思い出の家にずっと住めることが分かり、F様にご安心いただけたようでした。
普通借の場合、単純な売却額だけでなく、賃料とのバランスが大切になります。
しかし、個人のお客様が、各業者の条件を見てバランスを考えることはとても大変です。
当社では、集めた査定の結果を視覚的に比較できるような査定書のご用意もあります。
自分に合った売却条件を簡単に見つけたいという方はお気軽に一括査定をご利用ください。