子供が複数いる家庭で、ひとりだけ同居してる場合、相続時に不動産の分割ができずトラブルになるケースがあります。
あらかじめ現金化することで、遺産相続の問題を回避することができることもあるのです。
エリア:東京都墨田区
物件種別:マンション
家族構成:70代女性、40代息子
1.息子が将来も住み続けたい
W様は3人の子供がおり、そのうちの1人と同居しています。
そんなW様にはひとつ不安がありました。
それは自分が死んだ後に、不動産の相続の話が出てきた時、息子は家を追い出されてしまうのではないかということです。
もちろん、家の相続は3人とも権利があり、売却して分けるのが一般的です。
しかし、息子は慣れ親しんだ家を離れたくないという思いがあり、何か方法はないかと考えていました。
そんなとき、リースバックを知り、相続の準備にぴったりだと考えたのです。
2.リースバックで相続の準備ができた
リースバックで現金化することによって、息子が住み続けられると考え、当社にご相談いただきました。
他の2人に何も言わずに売却することも心苦しかったので、老後資金ということで売却をすることに決めたと連絡を入れて、納得してもらうことができました。
実際に自分に何かあった時のためにも、先に現金化することは悪いことではありません。
例えば、認知症などになってしまった場合、すぐに売却することができなくなってしまいます。
そんな時に急な入院などでお金がかかってしまうと、子供たちにも負担をかけてしまうことになります。
スムーズに買い手が見つかり、自宅を賃貸にすることができ、売却で得た資金から毎月の賃料を支払うことになりました。
子供たちが相続でトラブルになることを恐れていたW様はとても安心できたようでした。
3.安心して住み続けることができる!
そして、息子さんからしても、今後も住み続けられるということで、ご安心いただくことができました。
さらに、買戻しの特約も付けたので、将来的に資金を貯めて買い戻すことも視野に入れているそうです。
このように、リースバックによって親子間売買のような形を取ることもできるのです。
資産を多く持っていて、相続税がかかってしまう場合は不動産まま相続をした方が良い可能性があります。
不動産の相続税評価額は、市場価格の8割ほどになるため、相続税対策になります。
相続税の基礎控除額が、
3,000万円+600万円×相続人の人数
で計算できます。
今回のように相続人が3人の場合、4,800万円が基礎控除額です。
相続対策でリースバックをご検討の方は、相続税にも注意してください。
具体的に相談がしたいという方は、ファイナンシャルプランナーが承りますのでお気軽にお問い合わせください。