今後の不動産価格について様々な側面から考えてみました。
1.新型コロナによる収入の減少
ここ数ヶ月で、新型コロナの影響によるリースバックのお問い合わせがかなり増えてきました。将来が不安、という方もいらっしゃいますがやはり多いのは収入が減ってしまったという方。
飲食業や観光業にお勤めの方、自営業の方、ボーナスが減ってしまったという方など、様々な方が住宅ローンのお悩みを持っているようです。
一般的に不動産は不況のときに価格が下がり、景気が良くなれば高くなります。
今まではアベノミクスによる経済政策、金融緩和があったため、住宅ローンを組む方にとっては追い風が吹いていました。
しかし、新型コロナの流行で一気に逆風が吹き、いまこのタイミングでローンを組むのは不安だという方が多くなりました。
買う人が減り、売りたい人が増えている。
まさに売り手優位の状況から買い手優位の状況に変化した現在、市場全体として価格が下がるというのは十分考えられます。
2.新築マンションから考える
新型コロナが流行してから、新築マンションの内見率が8割も減少していると言われています。中古のマンション、特に築浅のものは新築価格と比較されます。
つまり、新築の価格が下がれば、築浅の中古マンションの価格が少し下がります。
中古と新築が同じ値段だったら、やはり新築を選ぶ人が多いですね。
そして、築浅のマンションの価格が下がると、それより少し築年数の古いマンションの価格も少し下がります。
このような連鎖の中で、中古マンションの価格は全体的に少しずつ下がっていくのです。
今後も新築マンションの売れ行きが悪い状況が続けば、価格を下げざるを得なくなり、徐々に中古マンションの市場にも影響が出てくる可能性も否定できません。